祖母においては、結婚前には事務員として働き、結婚した後、離婚を経験しながらも、シングルマザーとして、子育てと自身の生活の為、働きながら家事を両立し、晩年には、自分の趣味の長唄と三味線のなとりを得るまでになった姿を幼少期にみて育ちました。その間に、祖母は、何度となく転職を経験しています。女性は、出産と子育てが生涯において転機となるので、同じ職業を継続することには、不利だと考えられていますが、祖母は離婚もし、幼子を抱え、急な生活環境の変化を迎えても、思いきった転職で、全てを乗り切ったと聞きました。男尊女卑の観念は、未だに私たちの心根の奥深いところで、一般的に女性の社会進出を阻止しているかもしれません。